琺瑯の温かみとモダンデザインが同居する DANSK（ダンスク）社のKobenstyle（コベンスタイル）

DANSK（ダンスク）社は1954年にデンマークで創業したデザイン会社。
スカンジナビアモダンアートをテーマに、各国のデザイナーによるキッチンウェアの名作を数多くリリースしています。
中でもJens H Quistgaard（イェンス・Ｈ・クイストゴー）が1956年にデザインしたKobenstyle（コベンスタイル）は、
デザイン性と機能性を兼ね備えたキッチンウェアとして大きな支持を得ました。
その後、ヴィンテージでしか入手できないようになっていましたが、コベンスタイルⅡとして復刻版が登場。
再び人気となっています。

こちらは両手鍋。
十字形の蓋の把手とY字形の鍋の持手が特徴的なデザイン。
23cmと18cmの2サイズがあり、ネットショップでは、それぞれ15,000円前後、10,000円前後といった価格帯。

18cmの片手鍋。10,000円くらいで販売されています。
1人暮らしの日常使いにはちょうどいいサイズです。

スタイリッシュなだけでなく機能的

コベンスタイルはスタイリッシュなデザインですが、それだけではないんです。
十字形の把手は見た目だけのデザインに留まらず、とても機能的。

こんなふうに重ねて置く事ができます。
これはすべてヴィンテージのコベンスタイル。一番下にあるのはパエリアパン。
同色でこれだけ揃えると、統一感があっていいですね。

蓋を鍋敷きとしても使えます。

蓋が熱くなっているときは、こうやって木べらを使って開け閉めしましょう。

コベンスタイルⅡでは更に機能性を追求し電磁調理機や、食洗機の使用が可能になりました。
復刻版のおかげで、憧れていたキッチンウェアが、毎日、安心して使えるようになったのは嬉しいですね。

琺瑯ならでは、経年変化の深い味わい

でも、やっぱりヴィンテージにこだわるファンも少なくないようです。
今はラインナップされいないものもあって、ショップでレアアイテムを見かけたらすかさずゲットしておきたい！
そんなヴィンテージのコベンスタイルを見てみましょう。
(snap by instagram)

あたたかなイエローと持手に巻かれた籐がなんとも優しげなピッチャー。

ピッチャーはフラワーベースとして使っても素敵です。

下からパエリアパン、深さのある両手鍋、片手鍋。一番上にちょこんと乗っているバターウォーマーが可愛いですね^^
これだけ揃えたらキッチンにいるだけで楽しくなってきそう。

これはコーヒーポットです。ターキッシュは人気カラーですね。

クッキングバット。オーブンに入れて調理することも出来ます。

ピッチャーと、隣にあるのはなんでしょうか？　詳しい用途は分かりませんが取手がかわいいですね。

ホーロー製品は、使っているうちに表面のガラス質が欠けて鉄の地が見えたり、そこに錆が出たりすることもあります。
でも、あまりひどくなければ、それも味わい深い風合いになります。
新品のコベンスタイルⅡを手に入れて、長く慈しむように経年変化を楽しむというのも素敵ではないでしょうか。