映画「かもめ食堂」で人気に火がついたFINEL(フィネル)社のコーヒーポット
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キッチン用品
フィンランドのアラビア社のグループで、ホーロー製品を作り出していたFINEL(フィネル)社。
1960年代〜80年代にフィンランドで広く愛されたメーカーです。
なかでも、Antti Nurmesniem(アンティ・ヌルメスニエミ)のデザインによるコーヒーポットはテーブルウェアの傑作と言われ、北欧好きにとっては説明がいらないほど認知度が高く、ヴィンテージは入手困難の状態となっているようです。
<シンプルなデザインと発色の良さで、北欧ヴィンテージのアイコン的存在>
ずんぐりとした独特のフォルムと直線的なラインの注ぎ口やハンドルが絶妙なバランスで、ミッドセンチュリーのモダンさを感じさせてくれます。
サイズは2種類で、大きいサイズ(1.5L)は逆L字型のハンドル。小さいサイズ(0.7L)はハンドルに突起があり、握りやすいように工夫されています。
蓋の上部には透明の窓がついているタイプもあります。
粗挽きコーヒーと水を入れて、火にかけるだけでコーヒーを淹れられるパーコレーターとして使えるので、この窓からコーヒーの色を確認できるのです。
<カラーバリエーションも豊富>
赤いカラーから始まり、その後さまざまなカラーが展開されるようになったそうです。
北欧らしいブルーのカラーが素敵◎
無地の物がほとんどの中で、白地にイエローとブラックのラインが入った珍しいものもあります。
<映画「かもめ食堂」にも登場>
映画「かもめ食堂」の中で、食堂のシーンにこのフィネル社のポットが登場しています。
実際に使うシーンはなかったように思いますが、キッチンの後ろに置かれたポットはとても印象的でしたね。
色違いでいくつか並べて置かれていたポットが、かもめ食堂の3人の個性を表現しているようで、とてもほっこりとした気持ちにしてくれました。
日本ではこの影響で一気に注目されるようになったそうです^^
<フィネル社のコーヒーポットがある風景>
snap by instagram
食卓にそのまま置いても、画になりますよね。
ブルーをポイントカラーにしたキッチンと合わせていますね^^
ワイルドな工業用テーブルとも不思議と相性が良いですね
キッチンの棚に置くだけで北欧テイストの存在感がとってもあります。
こんな使い方をされている方も。
発色の良いポットのカラーがお花をかわいく演出してくれています。
コレクターズアイテムとして非常に人気が高いため、ヴィンテージ品はLサイズで3〜5万円くらいで販売されているようですが、それでもすぐに売れてしまうほど。
お気に入りのカラーを見つけたら、とてもラッキー。
大切に永く使いたい一品ですね。
●デザイナー/Antti Nurmesniemi(アンティ・ヌルメスニエミ)
1927年フィンランド生まれ。インテリアデザイナー、工業デザイナー、建築家として幅広く活躍。また、世界各国で客員教授や講師などを務め、フィンランドのデザイン業界の先駆者の一人として活動をする。2003年没。
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