Stelton(ステルトン)のCLASSICバキュームジャグとお弁当を持ってピクニックに行こう!

公開日: : 最終更新日:2014/05/20 キッチン用品, 雑貨

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いよいよ暖かくなって春本番。天気がいい日にはお弁当を持って公園へピクニックに行きたくなりますよね。
そんなときピクニック・バスケットに入れて行きたいのがこのStelton(ステルトン)のCLASSICバキュームジャグ。

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スッキリとムダのないフォルムが素敵だと思いませんか。

それもそのはず、このジャグはArne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)によるステルトン社のCylinda Line(シリンダ・ライン)に合わせて、Erik Magnussen(エリック・マグヌッセン)がデザインしたもの。下の写真がヤコブセンのシリンダ・ラインです。シリンダ(円筒)を基本にしたシンプルなデザイン。理想のテーブルウェアと言われるのもうなずけます。

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<ヤコブセンとステルトン社の関係>

ステルトン社は1960年、デンマークで創業。もともとステンレス製のボウルを販売していました。シリンダ・ラインは、当時、全く無名だったこのステルトン社が、あのヤコブセンにデザインの依頼をして実現させたもの。それが出来たのは、営業部長で後に社長となるPeter Holmblad(ピーター・ホルムブラッド)がヤコブセンの二度目の妻、ヨナ・ミュラーの連れ子だったからという裏事情があります。
その頃、多忙を極めたヤコブセンは依頼に難色を示していましたが、ある日のこと食事の席でしつこく催促する義理の息子に業を煮やし、怒りに任せて紙ナプキンに灰皿のスケッチを殴り描きしました。そのデザインを発展させたものが理想のテーブルウェアと言われるシリンダ・ラインなのですから…分からないものですね。

 

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デザインはもちろん、使いやすさも抜群。

さて、そのシリンダ・ラインに合わせたジャグとしてマグヌッセンが1977年にデザインしたクラッシックバキュームジャグ。デザインはもちろん機能面でもとても優れています。保温性の高さはもちろんのこと、嬉しいのはシーンに合わせた2種類のキャップがついていること。
ピクニックなどで持ち歩く時には、スクリュー式でしっかり閉まる「ピクニックストッパー」というキャップを使います。
普段、テーブルで使うときには「ロッカー」タイプのストッパーを使用することで、いちいちキャップを緩めることなく、傾けるだけで注ぐことが出来るんです。

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気に入ったものを大切に長く使う
エコロジーな暮らし

(snap by instagram)

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思い返してみると、子供の頃、食卓には「魔法瓶」がありましたよね。お茶を飲むたびにお湯をわかすのに比べて、たくさん沸かしたお湯を保温しておいて使う方がエネルギーの節約になります。クラッシックバキュームジャグを普段使いの魔法瓶として使うようにすると、今までより、ちょっと環境に優しい生活になるというわけ。
環境に優しいポイントがもうひとつ。簡単に分解、組み立てが出来て、パーツの販売があること。中の真空ガラス容器が割れてしまった場合なども、パーツを取り寄せて修理することが出来ます。
本当に気に入った物を、たいせつに長く使いたい人には嬉しいですよね。
普段はテーブルの上の魔法瓶として。よく晴れた休日にはピクニックに。いつも一緒にいたいと思わせるデザインは、さすが北欧センスですね。

 

●Erik Magnussen/エリック・マグヌッセン

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1940年、コペンハーゲンに生まれる。クラッシックバキュームジャグほかステルトン社のテーブルウェアを数多くデザイン。1983年には、デンマークデザイン協議会によるデザイナー・オブ・ザ・イヤーに選出される。家具デザイナーとしても活躍。エンゲルブレット社から販売されているChairik Chair(チェリックチェア)
は、合板スタッキングチェアとしてはセブンチェアとシェアを2分すると言われるヒット商品。イスでもヤコブセンと関係深いというのが面白い。

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エンゲルブレット社の依頼でマグヌッセンがデザインしたチェリックチェア。

 

 

 

 

 

 

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