artek(アルテック)の シンプルモダンなファブリック SIENA(シエナ）を暮らしのアクセントに

フィンランドが生んだ大建築家Alvar Aalto（アルヴァ・アアルト）はファブリックのデザインもしています。
1954年に、自分が設計した建築の内装のためにデザインしたSIENA（シエナ）がそれ。
モチーフになったのはイタリア、トスカーナ地方にあるシエナ大聖堂の壁面にある縞模様だといわれています。

短いラインが18本並んでスペースが入る規則的なパターンはシンプルでとてもモダンな印象。
でも、よく見ると、ラインの輪郭がちょっとにじんだ感じになっています。
このため、シャープな印象でありながら、クールになりすぎずどんなスタイルにも合わせやすいんです。

アルテック社からは、このファブリックを使ったアイテムがいろいろ発売されています。
アアルトが妻アイノとともに設立したアルテック社については以前、stool 60（スツール60）を取り上げた際に触れましたね。
春から夏にかけて活躍しそうなこのキャンパスバッグ。規則的なパターンが知的な印象で、仕事で使うのにもよさそう。
サイズは41cm×41cmと大きめ。持ち手が長いので肩にかけられます。4,014円（税込）。

ポップなレッド×ホワイトのバージョンもあります。

こちらもアルテック社のトートバッグですがファブリックはH55というパターン。アアルトの後妻であるElissa Aalto（エリッサ・アアルト）によるデザイン。
アアルトはアイノと死別したのち、アルテック社のスタッフだったエリッサと再婚しています。
ファブリックデザインはエリッサと共に始めたもの。アイノといいエリッサといいアアルトは才能ある奥さんに恵まれてますね ^ ^

ナチュラル系インテリアのワンポイントに

シエナのシリーズはいろいろあります。

キッチンミトン。長さが31cmとちょっと長めになっています。
手首まですっぽりおおってくれるので安心感がありますよ。
カラーはレッド、ブラック、イエロー、ブルーの4色。3,024円（税込）。

テーブルがいっきににぎやかになりそうなランチョンマット。サイズは35cm×44cm。
これもレッド、ブラック、イエロー、ブルーの4色あります。3,240円（税込）。

このエプロンは男性にも似合いそう。7,452円（税込）。

トレイや紙ナプキンにもシエナが使われています。

ファブリックそのものも販売されています。150cm幅のものが1mあたり4,230円（税込）と、布地としては良いお値段。
でも、これをパネルに張って壁にかけるだけでかなり迫力のあるインテリアになります！　それを考えれば高くはないかも。

オリジナルのアイテムを作っているショップもたくさんあります。

下駄の産地として知られる大分県日田市の本野はきもの工業が制作したシエナの下駄！
和との取り合わせが新鮮でありながら、不思議とマッチしています。モダン浴衣に合わせたいですね。

アルテック社のヴィンテージチェアNo.69の座面をシエナで張り替えています。

こんなものも^^;

ミシンが使える人はいろいろなものを自作してみてもいいですね。
ポイントはパターンのスペース部分をどこに持って来るか。

上の写真はフィンランドのアアルト自邸。アアルト自身もカーテンやピアノカバーとしてシエナを使っています。
北欧好きには部屋のインテリアをナチュラル系にしている人も多いのでは？
ナチュラルなウッド調の部屋はいやされますよね。
ただ、家自体が木材の露出が多い場合など、木が多すぎて山小屋に住んでるような、ちょっとあか抜けないビジュアルになってしまったりすることも。
そんなとき、部屋にシエナのアイテムが1つ置いてあるだけで空間がきゅっと引き締まりますよ。
そんな差し色的な使い方を考えてみてはどうでしょう。

ちなみに……。
これがシエナ大聖堂。
たしかに、こんなイメージですね！