教会の鐘の音を窓辺に。iittalaのAteenan aamu(アテネの朝)
丸い球体が連なるデザインが印象的なガラス製のオブジェ。
フィンランドの巨匠、Kaj Franck(カイ・フランク)がデザインを手がけ、1954年にiittala(イッタラ)社から発売された作品です。
製品名のAteenan aamuとはフィンランド語で「アテネの朝」という意味。
ギリシャ好きのカイ・フランクが、日曜の朝にアテネの街に響き渡る教会の鐘の音色をイメージしてデザインしたそう。(ちなみにカイ・フランクはギリシャを旅行中に亡くなったそうです。)
実際に、このオブジェは並べて吊るすと風の動きでガラス同士が触れ、とてもきれいな音が鳴るのです。
日本の風鈴のようですね^^
< カイ・フランクの生誕100周年記念で復刻販売 >
半世紀以上も前に発売された「アテネの朝」ですが、カイ・フランクの生誕100周年を記念して2011年に復刻。再生産された現行品が発売中のようです。
価格は3本1セットで¥14,000(本体価格)。
ガラス職人がひとつひとつ息を吹き込んで作っているのを考えると、とても良心的な価格ではないでしょうか◎
1セットだけでなく、2セット(6本)吊るすと、さらにオブジェとしての存在感が増しますね。
ウッドブラインドとの相性も良いですね。
とてもモダンな印象でクールです。
窓辺に飾れない場合は、壁際に吊るしてはいかがでしょうか。
照明の効果で壁に映る影もまた素敵ですよ。
高層階の部屋に飾られた「アテネの朝」のスナップです。
空に溶け込んだガラスがとても美しいですね。
「アテネの朝」にグリーンが映り込むのも素敵。
クリアなガラス製を活かして、いろいろと工夫した演出を楽しめそうです。
< クリスマス用のオーナメントにもなった「アテネの朝」>
天井に吊るす想定で作られている「アテネの朝」は全長が60cm以上ある大型です。
ガラス製なので、物が触れやすいところには飾れませんし、慎重に取り付け場所を選ばないとなりません。
そこで、より気軽に「アテネの朝」を楽しむための小型モデルも販売されています。
全長13cmほどで2本セット。¥3,000程度で売られています。
赤いリボンがついているので、クリスマス用のオーナメントにもぴったり。
ちなみに、「アテネの朝」の音色が聞いてみたい方は、
youtubeに動画がアップされていましたので、こちらから再生してみてください。
ガラスの音とは思えない、金属でできた鐘の音色のようなサウンドに感動しますよ^^
1911年フィンランドのヴィーブリに生まれる。ヘルシンキ美術工芸大学卒業後、テキスタイルデザイナーなどを経て1950年よりアラビア社にてアートディレクターを務める。イッタラ社やヌータルヤルヴィ社からも多くのガラス製品を生み出している。1989年に旅先のギリシャで死去。
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