70年代テイストのイラストが懐かしいTuri Gramstad Oliver（チューリ・グラムスタッド・オリヴァー）のテーブルウェア

北欧デザインの中でもノルウェーのプロダクトはあまり知られていませんよね。
ノルウェーのデザインがあまり世界に知られていない理由は、1960年代に北海沖で油田が発見されたためといわれています。
豊富なオイルマネーの流入によって他の北欧諸国のようにプロダクトに力を入れる必要がなかったんです。
しかし、近年では将来、資源が枯渇したときに備え、デザインに注力し競争力のある国内産業の育成を考えるようになっています。
そして油田が発見される以前から続く老舗メーカーももちろんあります。
ベビーカーで知られるストッケや、薪ストーブのヨツールは有名ですよね。
1941年に創業した陶器メーカーのFIGGJO（フィッギオ）もノルウェーの老舗カンパニーの1つ。
1960年代から80年代にかけて発売された女性デザイナー、Turi Gramstad Oliver（チューリ・グラムスタッド・オリヴァー）によるイラストが描かれたシリーズは世界中で大人気になりました。
現在でもヴィンテージ品を求める多くのファンがいます。
トップの写真は「コルシカ」というシリーズです。

これはノルウェーの市場がテーマになった「マーケット」シリーズのカップ＆ソーサー。
花を売る女の子が見つめる先には野菜を売る男性が。
シチュエーションといいタッチといいほのぼのしていて1970年代の空気を感じます。

こちらもマーケットシリーズの角形プレート。
卵を売る女性の前にはニワトリが。魚や野菜といったディテールもかわいいですね。

ピッチャーと大きめのマグ。
黄色いチューリップが本当によくマッチしています！

「saga（サガ）」シリーズのカットプレート。
サガというのは英雄物語のこと。お姫様や騎士が描かれています。
カットプレートですが、フックホールがあるので壁に飾れます。
実際に使うのはもったいない感じですよね^^;

サガのボウルは、お姫様がちょっととぼけた表情なのがいいですね。

こちらのプレートは「フォルクローレ」シリーズ。
背景の花模様に昭和レトロにも通じる懐かしさを感じます。

こちらは「ロッテ」シリーズのスキレット。

ロッテのランチプレート。
チューリ・グラムスタッド・オリヴァーの描く女の子はみんな可愛らしいですが、とくにロッテにはファンが多いようです。

〈現行品もこんなにレトロな雰囲気〉

本当に素敵なオリヴァーの作品ですが全てヴィンテージで入手しにくいのが難点。
でも現行のフィッギオ製品にも可愛らしい製品がありますよ。

こちらはMONS（モンス）シリーズのカップ。2,808円（税込）。
モンスとは猫のことで、その名の通り、カップの周りにぐるりと沢山の猫たちが描かれています。
フィッギオの製品はとても丈夫で世界中のレストランで使われています。
安心して日常使いできるのも魅力ですよね。

●Turi Gramstad Oliver /チューリ・グラムスタッド・オリヴァー（1938ー　）

ノルウェー生まれ。1960年から1980年にかけてフィッギオで活躍した人気デコレーションデザイナー。
様々な人物や木々、植物をモチーフにした数多くのシリーズを残す。