自分にぴったりな使い方を考えたい 世界で最も有名な花瓶 iittalaのAalto Vase(アアルトベース)
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インテリア雑貨
「世界で最も有名な花瓶」とも「20世紀を代表するデザイン」とも称されるiittalaのAalto Vase(アアルト・ベース)。
デザイナーであるAlvar Aalto(アルヴァ・アアルト)については、以前、このサイトでも取り上げました。
特徴的なデザインのモチーフはエスキモーのズボンとも、白樺の切り株のウロとも、フィンランドに無数にある湖とも言われます。こういった説はアアルトベース誕生の以下のような経緯によるもののようです。
デザインのモチーフはなに?
それぞれの説の根拠は・・・
■エスキモーのズボン説
アアルトベースの元になったのは1936年にiittalaが行ったデザインコンペに出品されたオブジェで、それがEskimoerinden Skinnbuxa (エスキモー女性の革のズボン)と呼ばれていたそうです。これを改良したものがアアルトベースの元型で、翌1937年のパリ万博でフィンランド館に展示されました。当時、ちょうどアアルトが内装を担当していたヘルシンキのレストラン、Ravintola Savoy(ラヴィントラ・サヴォイ)でも採用されたため、Savoy Vase(サヴォイベース)とも呼ばれます。サヴォイは現在でもヘルシンキ市民憧れの高級レストランで、アアルトの内装もそのままにアアルトベースももちろん使用されています。
■切り株説
当初、アアルトベースは木の切株に穿った型にマウスブロー(手吹き)して作られました。切り株説はこれが元になったのではないでしょうか。
■湖説
人口より湖が多いと言われるフィンランドであれば当然かもしれませんが、アアルトの父が地図の測量技師だったために地形からヒントを得たのではという推測も加わっているのかもしれません。
初期にはこういった切株の型が使われていました。
自分なりに工夫して
暮らしにアアルトベースを取り入れる
モチーフがなんであれ、その美しさは誰もが認めるところとなり、MoMAのパーマネントコレクションにもなりました。様々なサイズやカラーが商品化され、また後進のデザイナーがそのデザインを取り入れることで、現在では多くのバリエーション、アイテムがラインナップされています。
花を生けるだけでなく、自分なりの使い方を考えている人も多いようです。
アイスバケツとして使ったり、魚の水槽にしたり。小さめのサイズのものをペン立てにしている人も。
グラスにしている人も多いようですね。
ヘルシンキにあるSokos Torni Hotel、最上階のバーAtelier Barには、その名も「Aalto」というカクテルがあります。アアルトベースに入ったカクテルで、飲んだあとはアアルトベースをお持ち帰りできます。芸が細かいのは氷もアアルトベースの形だということ! これはアアルト生誕70周年を記念して販売されたアアルトアイスキューブモールドを使って作られたもの。
アアルトベース型の氷が作れるアイスキューブモールド。
生誕70周年には、クッキー型やポットガード、サーヴィングプラッターなど、アアルトベースをあしらったアイテムがたくさん発表されました。
自分なりに工夫して「20世紀を代表するデザイン」を暮らしの中に取り入れてみたいですね。
クッキーモールド。
ポットガード。お鍋と蓋の間に挟んで蒸気を逃すためのもの。箸置きとして使っても素敵かも。
サーヴィングプラッター。
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